マットレス

【体圧分散マットレス】素材を活かした選び方とおすすめ1選

こんにちは、加賀照虎です。

マットレスを作る人間の一人として、「マットレスの性能で一番大切なのは何か?」と言われたら、私は迷わず「体圧分散性」と答えます。

寿司で言うなら、ネタの新鮮さに値します。

とはいえ、低品質な素材のマットレスだと体圧分散性が低く、到底快適に眠れないようなものが多くあるのも事実です。

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そこで本日は、

  • 体圧分散性が重要な理由
  • 体圧分散マットレスを選ぶときのポイント
  • おすすめの体圧分散マットレス

についてご紹介していきます。

おすすめの体圧分散マットレスのみ知りたい方は、3章までジャンプしてください。

著者情報
加賀 照虎

加賀照虎(上級睡眠健康指導士)

上級睡眠健康指導士(第235号)。2,000万PV超の「快眠タイムズ」にて睡眠学に基づいた快眠・寝具情報を発信中。NHK「あさイチ」にてストレートネックを治す方法を紹介。
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1. マットレスに体圧分散性が重要な理由

  • 体の重さは部位ごとに異なる
  • 体が湾曲している

これら2つの理由により、マットレスは体に均等にフィットしなければならないのです。そして、これを実現するための性質を「体圧分散性」と呼ぶのです。

寝姿勢時に体の各部位への荷重の割合
仰向けのとき体の各部位へかかる荷重の割合

例えば、フローリングのような硬くて体圧分散性がまったくない面の上に寝ると、背中の下にスキマができてしまいます。その結果、腰に負担が集中することになりますし、寝姿勢が悪くなり腰椎に悪影響を及ぼします。

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背中の下のスキマが腰の痛みにつながる流れ

6~7時間もそのような状態で寝るとなると、腰を痛めるのも想像できますよね。

体圧分散性が良い状態では、マットレスに体がピタッとフィットしており、体の重さを全体に広く分散させられるので、圧迫を感じることがほとんどありません。

理想的な寝姿勢
理想的な寝姿勢

誰にとっても大切ですが、筋力量の少ない人やご老人などにとっては圧迫を減らすことは一層重要になります。高齢者が敷布団のような体圧分散性に低い敷寝具で寝ていると褥瘡(ジョクソウ:床ずれのこと)が生じてしまうことがあるからです。

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褥瘡の4つのステージ

1-1. 体圧分散データの見方

体圧分散データの見方について説明しますので、詳しく知りたい方はご参考にしてください。

体圧分散性は下のイラストのように、マットレスの上に圧力を検知するシート(青い線で表現しました)を敷き、その上に人が寝て測ります。身体の細かいエリアごとの圧力を測定する、と考えるとわかりやすいかもしれません。

体圧分散の測り方
体圧分散の測り方

まずは悪いデータをお見せします。

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体圧分散データ(悪い例)

色によって圧力のかかり具合を表しています。

色なし、水色、青色、緑色、黄色、赤色の順にかかっている圧力が強くなっていっています。腰の下部、背中の上部、カカトに体の重みが集中しているのが分かりますね。反対に、背中の下部には圧力がかかっていないので浮いている状態になっています。

限られた部位に体圧が集中しているため、これは体圧分散性の良くないマットレスだと判断できます。

こちらは良いデータです。

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体圧分散データ(良い例)

赤色の部分が見当たりませんし、お尻にわずかに黄色い部分が見えるだけです。さらに、色がない部分が少ないことからも背中の下にスキマが出来ておらずしっかりフィットしていることが分かります。

つまり、このマットレスは体圧が全体に分散されている「体圧分散性の良いマットレス」だと言えるのです。

1-2. 反発弾性があってこその体圧分散性

とはいえ、マットレスは体圧分散性だけがあれば十分、という訳ではないのです。

反発弾性(押し返す力)も併せて持っていないと、体圧分散性が無意味になってしまうからです。どういうことかと言うと、「体圧をせっかく分散させても、反発弾性によって身体を押し返す力がないとマットレスが体を支えきれなくなる」のです。

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例えば、体圧分散性があるものの反発弾性のないマットレスに横たわると、身体はゆっくりと沈んでいきます。

このとき、身体の重みは一時的に分散されます。

しかし、マットレスに押し返す力(反発弾性)がないと、体の重い部位を中心にそのままマットレスに沈み込んだままになってしまうのです。そうすると寝姿勢が悪くなってしまい、体を痛めることになってしまいます。そのため、体圧分散性はそれ単体で考えるのではなく、反発弾性とセットで考えなければならないのです。

腰が沈み込んでいる例
腰が沈み込んでいる例

2. 体圧分散マットレスを選ぶときのポイント

上記の理論を活かしましょう。マットレス選びのさいに具体的にどういう選び方をすればいいのか解説していきます。

2-1. 体圧分散重視なら低反発+αの多層構造マットレスがおすすめ

まず初めに、マットレスにはいろいろな素材があるため、どれが体圧分散性が良いんだろうと迷われるかもしれませんが、結論からいうと、体圧分散性なら低反発ウレタンフォームがピカイチです。

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高弾性ウレタンフォームやラテックスにも体圧分散性に優れたものがありますが、やはり低反発の体圧分散性はズバ抜けています。しかし、低反発ウレタンフォームだけで作られたマットレスだと、1章でお伝えしたように反発弾性が足りずに体をきちんと支えることが難しくなります。

そのため、低反発+αの組み合わせがおすすめです。

例えば、私のおすすめは、低反発ウレタンフォームと高弾性ウレタンフォームの組み合わせで、低反発が体圧分散をしつつその下で高弾性が体を柔軟に支える構造になるので理想的だと考えています。

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低反発と高弾性の組み合わせ

低反発ウレタンフォームと高反発ウレタンフォームor高反発ファイバーなどの組み合わせですと、高反発がやや硬くて体圧を分散しきれずに底つき感があったりするのでなるべく避けることをおすすめします。

他にも、業務用の体圧分散マットレスにはエア、ウォーター、ゲル素材などのものもありますが、調整が難しかったりなどの欠点があるため一般家庭で使うには不向きです。

body-pressure-distribution-mattress(参考:『在宅 褥瘡予防・治療ガイドブック』 第3版 一般社団法人 日本褥瘡学会 編集)

2-2. 既存のマットレスに低反発トッパーを組み合わせるのもアリ

もし仮に、あなたが寝心地の良いマットレスをすでに持っているなら、その上に厚さ3cm前後の低反発ウレタンフォームのマットレストッパーを敷くだけでも十分です。あえて体圧分散マットレスを買わなくともこれで十分です。

2-3. 必要最低限以上の厚さがあるものを選ぶこと

あなたの体重をもとに必要最低限以上の厚さがあるものを選びましょう。

  • 5cm:30kg前後
  • 7cm:60kg前後
  • 10cm:80kg前後
  • 13cm:100kg前後

最低限にも満たない厚さのマットレスに寝ると床の硬さを感じる(底つき感)ことになり、せっかくのマットレスの体圧分散性能が無駄になってしまいます。絶対に守るようにしてください。

底つき感_仰向け_横向き

2-4. 蒸れにくい構造体になっているものを選ぶこと

体圧分散性にすぐれた素材は通気性が悪いことが多いです。

というのも、そもそもウレタンフォームやラテックス自体の通気性があまり良くないのですが、体にピタッとフィットすると余計に蒸れやすくなるためです。

そのため、ウレタンフォームの気孔構造がより大きく細かいオープンセル構造のものや、穴を空けて通気性を良くするピンホール加工などが施されているものを選ぶようにしましょう。

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2-5. 蒸れにくい素材が側生地に使われていることを確認する

同じく、どのような側生地かもチェックしましょう。

ポリエステル100%で薄いニット生地(100g/m2前後)のものだと、蒸れて寝苦しくなりますし、寝汗がウレタンフォームに浸透していきへたりが早くなります。

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三層ニットやジャカード織などの厚みがある生地で、なおかつ、綿やレーヨンなどの吸水性・吸放湿性のある素材が使われているものが理想的です。蒸れにくく爽やかな寝心地になります。

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※シーツなどは柔軟性のあるものを選ぶこと

マットレスの上にシーツなどを敷かれるかと思いますが、体圧分散性を活かすならニット生地のものがおすすめです。

織られた生地と違って編まれたニット生地には伸縮性があるので、ツッパリ感やハリ感がなく柔軟な寝心地を存分に活かせられるからです。パリッとベッドメイキングされたシーツなどは褥瘡の原因にもなり得るので気をつけるようにしてください。


3. おすすめの体圧分散マットレス1選

私のおすすめは上記でも述べましたが、低反発と高弾性のウレタンフォームを組み合わせたものです。

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快眠タイムズ オアシスマットレス

製品:快眠タイムズ オアシスマットレス
価格:42,000円
サイズ:98×195×20cm
【商品ページはこちら】

こちらのマットレスは低反発ウレタンフォーム2cm、高弾性ウレタンフォーム4cmに加えて高反発ウレタンフォームを重ねています。低反発と高弾性の組み合わせにより素晴らしい体圧分散性を実現しています。自社製品のため手前味噌ですが、理想的な寝心地を味わっていただけるはずです。


最後に

体圧分散性がどのようなもので、なぜ、そしてどのようにマットレスに必要なのかご理解いただけていれば幸いです。

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