
子供がマットレスにおねしょをしてしまった時、あなたはどのように処理していますか?
なかなかニオイが取りきれず、お困りではないでしょうか?
ニオイがこびれついてしまうと、寝るとき気になって大変ですよね。そこで本日は、マットレスの素材別の「おねしょの掃除方法」をご紹介します。
0. マットレスのおねしょ掃除の事前知識
まずマットレスのおねしょ掃除をする上で、知っておいてほしい知識が2つあります。
とても大事な点です。
0−1. 熱湯は使用禁止
おねしょの雑菌を熱湯で滅菌しようと考えられているかもしれません。
しかし、尿にはわずかですがたんぱく質が含まれており、熱湯(70℃以上)をかけると凝固して落としにくくなってしまいます。そのため、40℃前後のお湯を使うようにしましょう。
0−2. ニオイ落としにはクエン酸水を
尿は弱酸性(pH6.5前後)ですが、排泄されてから時間が経ち細菌に分解されると、アンモニアが発生して臭くなります。
このアンモニアはアルカリ性なので、酸性のクエン酸でニオイを取ることができるのです。

製品:クエン酸
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このようなクエン酸を小さじ一杯分、200mlの水に溶かしてクエン酸水を作ります。
※塩素系の製品と混ぜると危険です。漂白の際に気をつけましょう。
1. 素材別|おねしょマットレスの掃除方法
そして次に、マットレスといえども素材別に適切な掃除方法が異なります。以下の3通りになるので、それぞれの概要と注意点をご覧ください。
- 高反発ウレタンマットレス
ウレタンフォームと側生地で構成されているマットレス。水洗い不可と記載されているマットレスの場合、使用感が悪化することを覚悟すること。クリーニングはほぼ不可。 - 低反発ウレタン/ラテックスマットレス
どちらも水に弱いため、表面を拭き取るだけにしておくこと。それでも使用感が大きく悪化することを覚悟する必要あり。クリーニングはほぼ不可。 - スプリングマットレス
表面のおねしょ汚れを取るにはいいが、汚れが内部にまで浸透している場合は、乾かしきれないのでクリーニングに依頼すること。
あなたのマットレスに該当する箇所のみご覧いただければ十分です。
1−1. 高反発ウレタンマットレス
高反発ウレタンマットレスは、以下の4ステップでおねしょ掃除をするようにしましょう。
- 側生地を取り外して洗う
- 中材のおねしょ汚れの箇所を洗う
- タオルを押し当てて水気を切る
- 側生地とウレタンを乾かす

STEP1: 側生地を取り外して洗う
まずマットレスの側生地を取り外すことが出来れば取り外して、クエン酸水を混ぜたお湯で手洗いしてから、洗濯機で洗いましょう。側生地が取り外せない場合は、マットレスごと手洗いするしかありません。
STEP2: 中材のおねしょ汚れの箇所を洗う
次に、中材がおねしょで濡れていたら、お湯で洗い流しましょう。その途中で、クエン酸水を垂らして揉み洗いも加えます。もし汚れがひどければタオルに中性洗剤を垂らして、たたき洗いも行いましょう。
STEP3: タオルを押し当てて水気を切る
濡れたウレタンの水気を切る時は、押して水を切りましょう。絞ったりすると千切れる恐れがあります。
STEP4: 側生地とウレタンを乾かす
扇風機の風を当てたり、ドライヤーの熱風の当てるなどしてしっかり乾かしましょう。濡れたままだと雑菌が繁殖します。また、湿気った状態のウレタンはヘタれやすいで、劣化が早まります。
1−2. 低反発ウレタン/ラテックスマットレス
低反発ウレタン/ラテックスマットレスは、以下の3ステップでおねしょ掃除をするようにしましょう。
- 側生地を取り外して洗う
- 中材の表面を濡れタオルで拭く
- 側生地とウレタンを乾かす
STEP1: 側生地を取り外して洗う
これらのマットレスは側生地が取り外せるものがほとんどなので取り外して、クエン酸水を混ぜたお湯で手洗いしてから、洗濯機で洗いましょう。
STEP2: 中材の表面を濡れタオルで拭く
次に、中材のおねしょをキレイに拭き取ってから、クエン酸水で濡らしたタオルでもう一度拭き取りましょう。液体を浸しすぎると大きく劣化するので気をつけましょう。また、ラテックスは日光に弱いので、外光から避けておこいましょう。
STEP3: 側生地とウレタンを乾かす
扇風機の風を当てたり、ドライヤーの熱風で乾かしましょう。低反発ウレタンは水気が抜けにくいので、くれぐれも内部まで濡らさないようにしましょう(※あまりにもおねしょで濡れていたり、ニオイが一向に取れない場合は、買い替えをおすすめします)。
1−3. スプリングマットレス
スプリングマットレスは、以下の3ステップでおねしょ掃除をするようにしましょう。
- 表面のおねしょで汚れた箇所を濡れタオルで拭く
- 扇風機/ドライヤーなどの風で乾かす
- それでもニオイがあるならクリーニングへ
STEP1: 表面のおねしょで汚れた箇所を濡れタオルで拭く
スプリングマットレスは側生地を取り外せないことがほとんどなので、側生地の上からマットレスを洗うことになります。とはいえ、本格的に洗うことはできないので、クエン酸水でタオルを濡らして叩いて汚れを拭き取るようにするしかありません。汚れがひどい場合は、中性洗剤を含ませたタオルでもたたき洗いしましょう。
STEP2: 扇風機/ドライヤーなどの風で乾かす
扇風機の風やドライヤーの熱風をマットレスに当てて乾かしましょう。マットレスの内部が湿ったままだと、カビの発生、ダニの繁殖の恐れがあります。
STEP3: それでもニオイがあるならクリーニングへ
マットレス内部にまでおねしょが浸透していると、ニオイを完全にとるのは至難です。その場合は、出張クリーニング業者に依頼して、マットレスを洗浄してもらうことをおすすめします。以下のページで費用などの概要を紹介しているので、ご参考にしてください。
関連記事2. 二度とマットレスをおねしょで汚さないための対策
ご覧のとおり、マットレスの掃除はかなり大変です。クリーニングに出すとなると、費用もけっこう痛いです。
そのため、今後のおねしょ被害を予防するためにも、以下のような対策をしましょう。
- ベッドパッドもしくは敷パッドを使う
オムツの上から溢れるだけだったり、おねしょの量があまり多くないのならパッド類を敷いてマットレスを保護しましょう。 - 防水シーツ(プロテクター)を使う
パッドでは防げないほどのおねしょの量であれば防水シーツを敷いてマットレスを保護しましょう。寝心地のことを考えると、防水シーツの上にさらにパッドを敷くことをおすすめします。
防水シーツは生地や構造などさまざまです。
以下のページで快適に使える防水シーツの選び方(素材、生地、防水範囲の違いなど)をご説明しているのであわせてご参考にしてください。
関連記事最後に
ご紹介の内容で、おねしょのついたマットレスの掃除方法をお分かりいただけたと思います。
また、以下のページでマットレスの硬さや厚み、素材を吟味した選び方や、注意点、おすすめのブランドを紹介しています。マットレスの汚れがひどく買い替えを検討しているのであればあわせてご参考にしてみてください。
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