マットレス

低反発マットレスでも腰痛にならないための、2つの選ぶコツ

※低反発マットレスの特性を踏まえた選び方についてこちらのページ「【腰に嬉しい】低反発マットレスのおすすめ5選と専門的選び方」で徹底解説しています。スペックを理解して比較検討したい方はあわせてご参考にしてください。

こんにちは、加賀照虎です。

  • 「低反発マットレスの柔らかさが好き」
  • 「だけど、腰痛になりやすいと聞いて迷っている」

マットレスを販売していると、このような声をよくいただきます。

たしかに低反発マットレスはその性質上、腰を痛めやすいです(特に低品質なものだと)。

しかし、突きつめて考えると、低反発マットレスで腰痛を起こす原因は2つしかありません。

なので逆にいうと、その2点を避ければいいのです。たったそれだけで快適に眠れるものを選べられるようになるのです。

ということで本日は、

  • 低反発マットレスで腰痛になる理由
  • 腰痛にならないための低反発マットレスの選ぶ2つのコツ
  • おすすめの低反発マットレス

についてご紹介していきます。

著者情報
加賀 照虎

加賀照虎(上級睡眠健康指導士)

上級睡眠健康指導士(第235号)。2,000万PV超の「快眠タイムズ」にて睡眠学に基づいた快眠・寝具情報を発信中。NHK「あさイチ」にてストレートネックを治す方法を紹介。
取材依頼はお問い合わせから。
インスタグラムでも情報発信中⇒フォローはこちらから。


1. 低反発マットレスで腰痛になる理由

低反発マットレスで腰を痛めてしまう理由は、以下の2つです。

  1. 腰がマットレスに沈み込みすぎるため
  2. (必要な)寝返りがしにくくなるため

それでは1つずつ、どういうことか分かりやすく説明します。

①腰が沈み込みすぎるため

人の背骨はゆるやかなS字にカーブしています。

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背骨のS字カーブ

約6kgもある重い頭を効率よく支えるための構造です。

そして、この湾曲した背骨に負荷をかけない寝姿勢で眠ることが、快眠する上でとても大切なのです。

しかし、質の悪い低反発マットレスで寝ると、腰が沈み込みすぎた状態になってしまいます。

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マットレスに身体沈み込んでいる例

この寝姿勢だと、人の背骨の自然なS字カーブが不自然に曲がった状態になってしまいます。

約7時間、眠っている間中ずっとです。

そのため、腰の筋肉が緊張してこり固まり、血行が悪くなり、疲労物質がたまることで腰痛につながるのです。

②寝返りがしづらいため

さらに、低反発マットレスでは寝返りがしづらいことも腰痛の大きな原因です。

沈み込みが適度な低反発マットレスだとしてもやはり、体が沈み込んでいると寝返りはしづらくなります。

寝返り
寝返り

「体圧分散性が良いから、そもそも寝返りをする必要すらないのでは?」

このような意見もありますが、私はこの意見に対して疑問です。

というのも、ちょっと想像してみてください。

いかに座り心地の快適な椅子に座っていても、たった10分同じ姿勢を維持しているとすごくキツくなりますよね。一定の部位に体重がかかり続け、筋肉は緊張して疲れ、まるで拷問のような苦しさになります。

寝返りができないと、約7時間そのような状態になるのです。

そのため、腰痛を起こす原因になるのです。もちろん、腰以外にも背中・首を痛める原因にもなりえます。


2. 腰痛にならないための低反発マットレスの選ぶ2つのコツ

  • 「低反発マットレスだと腰痛になりやすいのはわかった」
  • 「しかしそれでも、あの柔らかさが好きなんだ」
  • 「どうにかして腰に良いものを選べないのか」

このようなお気持ち分かります。そこで次に、腰を傷めにくい低反発マットレスの選び方をご紹介します。

2−1. 腰が沈み込みすぎないものを選ぶ

腰が沈み込みすぎず、背骨が自然なS字カーブを維持していられることが鉄則です。

理想的な寝姿勢
理想的な寝姿勢

体格差もあるので様々な低反発マットレスを実際に寝比べ、あなたに合うものを探すのが最善策です。

他にも各メーカーの考えを知ることも有効です。

例えば、テンピュール®社のウェブサイトには、体が沈み込み過ぎないようにウレタンの構造に工夫を凝らしているとの記載があります。このように、研究開発をきちんと行っているメーカーの低反発マットレスであれば体を痛めることなく安心して眠れるだろうと考えられます。

もしくは、多層構造で低反発フォームが表面に数センチあるだけのものもおすすめです。こういった構造のものだと低反発の寝心地でありながらも腰が沈み込みすぎる心配がなくなります。写真のものは自社商品になるため恐縮ですが、ふわっと快適でおすすめの一品です。

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多層構造のウレタンフォーム

2−2. 薄いものを選ぶ

もう1つのおすすめの選び方が、薄めのものを購入することです。

そして、今お使いのマットレス・敷布団の上に重ねて使うことです。というのも、薄めの低反発マットレスを上面にして重ね使いする場合、そもそも体が沈み込みすぎる余地がなく最低限の沈み込みになるので、寝返りがしづらいということもほとんど起こらないからです。そのため、腰を痛める原因を避けつつ、低反発マットレスの使用感を堪能できます。

しかしもし、現在ご使用中のマットレス・敷布団が柔らかいタイプだったり、腰の辺りがへたっていたりすると、腰が沈み込むようになるのでこの方法はおすすめできません。


3. 私のおすすめの低反発マットレス2選

①快眠タイムズマットレス

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快眠タイムズマットレス
型・種類ノンコイルベッド/ハイブリッドマットレス
厚み20cm
硬さ柔らかめ
送料無料
返品保証60日間
サイズ・重量シングル: 98×195×20cm・約15.5kg、セミダブル: 118×195×20cm・約18.5kg、ダブル: 138×195×20cm・約21.5kg、クイーン: 158×195×20cm・約25kg
価格シングル: 50,000円、セミダブル: 50,000円、ダブル: 58,000円、クイーン: 66,000円
リンク商品ページ

ふわふわ低反発、もちもち高弾性、しっかり高反発の三層構造で作られたマットレスです。

自社製品のため手間味噌ですが、低反発のふんわりした当たりでありながらも体が沈み込み過ぎない構造になっているためおすすめです。

②テンピュール トッパー デラックス3.5

テンピュール®トッパーデラックス3.5
テンピュール®トッパーデラックス3.5
 
型・種類ノンコイル/低反発マットレストッパー 
厚み3.5cm
硬さ柔らかめ
送料無料
返品保証
サイズ・重量シングル: 97×195×3.5cm・約8.6kg
価格シングル: 32,500円
リンク商品ページ

テンピュール®社の薄型低反発マットレスです。

上記の2つの条件に当てはまる低反発マットレス(トッパー)です。低反発の独特の柔らかな使用感を残しつつも沈み込みすぎないよう配慮された素材です。まずはこのテンピュール®トッパーデラックス3.5を今使っているマットレス・敷布団の上に敷いて使ってみることをおすすめします。寝心地を一気に変えられます。もちろんご使用中のマットレス・敷布団にへたりがある場合は、それが原因で腰が沈み込みすぎてしまうことがあるのでご注意ください。


まとめ

低反発マットレスで腰痛になる原因は、1. 腰がマットレスに沈み込みすぎるため、 2.(必要な)寝返りがしにくくなるため、この2つに尽きます。なので、もしあなたが低反発の使用感が好みで低反発マットレスを使いたい場合は、これら2点を避けたものを選ぶようにしましょう。

なお、以下のページで寝心地が素晴らしいマットレスを選ぶためのポイント(体圧分散性、弾力性、耐久性など)とおすすめのブランドについて徹底的に解説しているので、是非あわせてご参考にしてください。

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また、マットレスに関するページを以下にまとめましたので、気になるトピックがあればあわせてご参考にしてください。

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